人は、失って初めて気付くという経験をどうして忘れてしまうのだろう

人は、失って初めて気付くという経験を何故忘れてしまうんだろう

人っていう生き物は、忘れてしまう生き物だ。

この記事を書いたことすら、いずれ忘れてしまうことだろう。

だからこそ、僕は今この記事を書きたい。

最近僕は、失って初めて気付くという、人生では貴重な経験をした。

その時僕は、もしかしたらこれは初めての経験なんじゃないか…というくらいに衝撃的で、衝動的で、心が締め付けられ、熱くなったんだ。

でも、それすらきっと忘れてしまったことなんだろうなって、気付いた。

記憶を辿ってみると、確かにそういった経験をしたことはあるので、多分その痛みを忘れてしまっていたんだろう。

人間は馬鹿な生き物だ。

後悔しない選択をしているつもりでも、とんでもない所から湧き上がってくるイベントによって、いとも簡単に後悔してしまう。

自分の選択が招いた結果ということは頭でわかっているのに、心では納得できず、納得出来ない気持ちが涙になって流れ出る。

こんな時、僕は涙を沢山流すことが出来るのは得だと感じる。

泣いた分だけすっきり出来るから。

この涙と声と気持ちは、これからずっと外にだすことはないし、そしてそのうち忘れるだろう。

でも

この記事をふと見つけた時に、懐かしく感じる日が来るはず。

その時に僕は、笑っていられるように、少しでも悔いのないように生きよう。

失って初めて気付くという経験が、これからの人生で少しでも少なくなるように、生きよう。

だから今だけは、このメランコリックに溺れていたい。

さようなら、青春。

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