僕は生まれてこの方沖縄にずっと住んでいるんですが、沖縄の人って台風の対応能力が、本土の人に比べると5倍は高いんですよ、本当に。
それを知ってか知らずか、沖縄にある会社は台風でも出社を矯正する所がちらほらあるんですよね、どうしても出勤しなければいけない仕事も中にはあるかもしれませんが、まるで平常運転のごとく出勤させる企業が…。
台風の日に出社させるのはいいですが、その選択は僕のような一般人から見ても、経営者側がリスクヘッジ出来ていない、いわば幼稚な判断な気がしてならないのです。
1.ゆいレールが止まったら休みにするという基準がそもそもおかしい
台風って基本的に交通機関が止まったら休みになるわけですが、沖縄の場合、バスが停まったとしても、ゆいレールが動いている場合は出勤しなければならないという、半ば気違いじみた出社規定を設定している会社が幾つかあるらしい。
これは明らかにおかしい(^q^)
だって、ゆいレールなんて那覇市にしか通ってない訳だし、それ以外は自家用車・バス・タクシーを使わなければ出社できません。
100歩譲って、タクシーで出社させてくれて、お金も全部会社持ちであれば出社してもいいでしょうが、自費でタクシーに乗った場合、ヘタしたら一日働いても給料的にはマイナスになってしまう可能性も十分考えられます。
労働者からすれば『自費でタクシー使って出社するなんてボランティアも良いところ』な訳ですよ。
そもそも、ゆいレールは基本的にバスが止まっても動いていることが多いので、そもそもゆいレールが運航停止して初めて会社が休みになるという考えに至るほうがおかしいと思いませんか?
僕はおかしいと思いますね。
2.何かあった時の保証、出来ますか?
もしも台風の日に出勤させた場合、通勤時に起こった事故は会社が責任を持たなければならないのをわかって出社させているのでしょうか?
まぁ、わかっていないでしょうね。
何故なら、台風の日に出社を強制する(休みにしない)企業の殆どは県外企業だからです。
東京に経営陣がいる場合、沖縄の台風による現状がわかっていないために、出社させようとします。
沖縄『台風で風と雨が強いのに出社できるわけ無いだろ!』
東京『ゆいレール動いてる!出社しろボケ!』
沖縄『…(ゆいレール那覇市にしか通ってないし、バスも止まってるのにどうやって移動しろと…)』
という感じの意識の差があります。実際に沖縄の台風を経験した人は、口が裂けてもそんなことはいえませんよ。
沖縄は唯でさえ車通勤の人が多い為、飛んできた瓦礫による事故の可能性やもらい事故の可能性は十分にありえます。
そんな事が実際に起った時、責任を取るだけではなくて『あの会社は台風の時でも強制で出勤させる…』という噂も広まり、会社の評判が落ちるというリスクもあるという事は、経営者として理解しておいて欲しい所です。
3.実際にあった意識格差
僕が昔勤めていた会社の話ですが、世界的にもわりと有名な企業の子会社に勤めていました。(末端の末端なので会社自体には何のネームバリューもありませんw)
そこは台風が来ても絶対に出社で、むしろ出社しないほうが評価が下がるという変な風潮が蔓延っている会社だったんですが、全国の支店と事務的なやりとりをする事を仕事としており、基本的には忙しい会社だったので、当時の僕はまぁ仕事だし、仕方ないかな…なんて甘っちょろい考えをしていたんです。
しかし、ある時大きな台風が沖縄を直撃して、本土の方にも強さを保ったまま直撃し、大きな被害を及ぼしました。
その時に気付いたことなんですが、本土は台風が来たら休みなんですよ。
『こんなにも雨風が強いのに出社して怪我でもしたら大変だろう!』ってねw
沖縄なんて更に台風が発達した状態で直撃したにも関わらず出社を強制され、本土の会社は普通に休みっていう考えがまずねじ曲がっていますね、ふざけろって話です(^q^)
4.まとめ
すべての会社がそうだとは言い切ることが出来ませんが、少なくとも上記のような考え難いケースがあることは紛れも無い事実。
怪我をするリスクを背負ってまでわざわざ出社する必要があるのか、させる必要があるのかくらいは、賢明な判断をしてもらいたいものです。