お笑い芸人の厚切りジェイソンっているじゃないですか?僕は彼がビジネスマンとして本当に凄い男性だなといつも思っています。(お笑い芸人としては、まぁ…うん、ね。)
彼が某IT企業の役員を勤めているという話は聞いたことがあると思いますが、実際に意見などが記載されている記事を見ると、本当に出来る人なんだなっていうオーラがひしひしと伝わってきます。
ここ最近読んだ記事で一番印象に残ったのがこちら。
まるで別人!? 厚切りジェイソンがIT企業役員として語った鋭い提言の数々
この記事の中で、
言われたことを考えずにただやるだけの人間だと、その人がやる意味がないですよね。代わりはいくらでもいますし、できるだけ安くできる人を採用しようとなります。
スペシャリストではない人達は本当に危なくて、仕事が近いうちになくなるはずなんですよ。誰でもできるようなことを言われたとおりにやってるだけですから。蟻のような存在ですよね。
という風に語っているんです。
これね、本当にそうだと思います。言われたことだけを淡々とこなす人間は安定した給料を貰うことすら難しくなってくる時代が、10年・20年後にはやってくるのは間違いありません。
例え仕事があったとしても、給与格差が高まることは誰の目から見ても明らかです。
今のところはそれほど自覚はないかもしれませんが、世界を見ている人ほどその事はよくわかっているし、危機感を覚えています。
特にこの記事の中で、個人的に興味深かった点としては、IT部門の効率の悪さについて指摘している部分。
(日本のIT企業について)ショベルカーを使えば効率よく穴を掘れるんですけど、日本のIT部門は、そのショベルカーがせっかくあるのに、そのショベルカーでまたショベルを作ろうとするんですね。
新しい技術があるのに、それをあえて昔のままのシステムでもう1回作り直そうとする。だから、効率性がせっかく上がるはずなのに、上がらないわけなんですよ。
まさにこれ( ゚д゚ )
僕が思っていることを彼が全て語ってくれています。
維持なのかプライドなのかはよくわかりませんが、日本人は既にあるシステムであっても自分達で創りだそうとする悪い癖みたいなものがあります。時にそれがいい方向へ向くこともありますが、大抵の場合は悪い方向へ向かってしまうんですよ。
自分達でシステムを作ろうとする心構えは良いかもしれませんが、無駄にコストを掛けて独自のシステムを作ることと、クライアントの求めている結果は本当に結びつくでしょうか?
クライアントからすれば、期間も短くてコストも安く収まる方が良いに決まってますし、信頼性も高まります。それをわざわざ『独自のシステム』という枷を作り、お金をぼったくるのはもはや時代のニーズに反しているとしか言い様がないのです。
これからの時代は『既にあるサービスを使いこなしてお客様の結果に繋がるサービスを提供する』というスキルが求められているのではないでしょうか。
そういった観点を持ち合わせている厚切りジェイソン…いえ、ジェイソン・ダニエルソン氏は、一流のビジネスマンだなと感じました。